平林眼科医院のご案内

医院名医療法人社団松平会
平林眼科医院
代表者名平林 一貴
診療科目眼科
住 所〒390-0807 長野県松本市城東1丁目1-2
電話番号0263-35-8608
駐車場
収容台数 18台
  • 医院前…3台
  • 医院南側…15台

目の病気・治療

お子さまの近視進行抑制治療について

近年、お子さまの近視は増加傾向にあります。
近視は、単に「眼鏡をかければ見えるから大丈夫」というだけではなく、成長期に進行しやすく、将来的に強い近視へ進むことがあります。

近視進行抑制治療は、現在の近視を完全に治す治療ではありません。
これ以上近視が強くなるスピードをできるだけゆるやかにし、将来の目のリスクを減らすことを目指す治療です。当院では、お子さまの年齢、近視の程度、生活環境、眼軸長、通院しやすさなどを確認しながら、近視進行抑制治療をご提案しています。

近視とは

近視とは、遠くから入ってきた光のピントが網膜より手前で合ってしまい、遠くがぼやけて見える状態です。

お子さまの近視の多くは、成長に伴って眼球の奥行きである「眼軸長」が伸びることで進行します。
眼軸長が伸びると、近視が強くなりやすくなります。

眼鏡やコンタクトレンズは、見え方を改善するために大切です。
一方で、近視進行抑制治療は、近視が強くなるスピードを抑えることを目的としています。


このようなお子さまはご相談ください

  • 学校健診で近視を指摘された
  • ここ数年で眼鏡の度数が進んでいる
  • 黒板や遠くの文字が見えにくい
  • 目を細めて見ることが多い
  • 両親のどちらか、または両方が近視である
  • スマートフォン、タブレット、ゲーム、読書など近くを見る時間が長い
  • 近視進行抑制治療について相談したい

近視の進み方には個人差があります。
気になる場合は、早めに眼科で検査を受けることをおすすめします。


近視進行抑制治療の目的

近視進行抑制治療の目的は、近視を完全に止めることではありません。

目標は、
成長期に近視が強くなるスピードをできるだけ抑えること
です。

近視が強くなるほど、将来的に網膜剥離、緑内障、近視性黄斑症などの目の病気のリスクが高くなることが知られています。
そのため、小児期から近視の進行をできるだけ抑えることは、将来の目を守るうえで大切です。


当院で行っている近視進行抑制治療

当院では、以下のような治療・検査を行っています。
お子さまの状態により、適した治療は異なります。

低濃度アトロピン点眼

低濃度アトロピン点眼は、近視の進行を抑える目的で使用する点眼治療です。
現在の近視を治したり、眼鏡が不要になる治療ではありません。

通常、1日1回、就寝前に点眼します。
治療中は、定期的に視力、屈折、眼軸長などを確認し、近視の進行状況をみながら継続の必要性を判断します。

点眼後に、まぶしさ、近くの見えにくさ、ぼやけなどを感じることがあります。
症状が強い場合や、充血・かゆみなどが出る場合はご相談ください。

オルソケラトロジー

オルソケラトロジーは、就寝中に専用のハードコンタクトレンズを装用し、角膜の形を一時的に変えることで、日中の裸眼視力を改善する治療です。

日中に眼鏡やコンタクトレンズを使わずに過ごしやすくなることがあり、近視進行抑制効果も期待されています。

一方で、コンタクトレンズを使用する治療であるため、レンズの管理がとても重要です。
不適切な使用は、角膜感染症などの原因になることがあります。

お子さまが使用する場合は、保護者の方の管理と定期検査が必要です。

レッドライト療法

レッドライト療法は、特定の赤色光を用いて近視進行抑制を目指す治療です。
比較的新しい治療法であり、近視進行抑制効果が報告されています。

一方で、長期的な安全性や適応については慎重な判断が必要です。
当院では、眼の状態を確認しながら、適応があるかどうかを判断します。

詳しくはこちら:レッドライト療法

多焦点ソフトコンタクトレンズ

多焦点ソフトコンタクトレンズは、レンズの光学設計を利用して近視進行抑制を目指す方法です。
日中にコンタクトレンズを装用する必要があるため、ある程度ご自身でレンズ管理ができる年齢のお子さまが対象になります。

適応や使用方法については、診察時にご相談ください。


眼軸長検査について

近視の進行を評価するうえで、眼軸長の測定は重要です。
眼軸長とは、目の前後方向の長さのことです。

お子さまの近視では、眼軸長が伸びることで近視が進行することが多いため、度数だけでなく眼軸長も確認しながら経過をみることが大切です。

当院では、必要に応じて眼軸長を測定し、治療効果や近視の進行状況を確認します。


治療の選び方

近視進行抑制治療には、いくつかの選択肢があります。
どの治療が最も適しているかは、お子さまによって異なります。

当院では、以下の点を確認しながら治療方針を考えます。

  • 年齢
  • 近視の程度
  • 近視の進行速度
  • 眼軸長
  • 生活習慣
  • コンタクトレンズ管理が可能か
  • 通院しやすさ
  • ご本人と保護者の希望

すべてのお子さまに同じ治療をすすめるわけではありません。
検査結果と生活状況をふまえて、無理なく続けられる治療を一緒に考えます。


生活習慣も大切です

近視進行抑制治療を行う場合でも、生活習慣の見直しは大切です。

  • 近くを見る時間が長くなりすぎないようにする
  • 読書やタブレット使用時は、目との距離を近づけすぎない
  • 長時間続けて近くを見ない
  • 屋外で過ごす時間を意識する
  • 暗い場所での読書やスマートフォン使用を避ける
  • 定期的に眼科で検査を受ける

点眼やコンタクトレンズだけでなく、日常生活も含めて近視の進行を管理していくことが大切です。


通院について

近視進行抑制治療は、始めて終わりではありません。
治療を続けながら、視力、屈折、眼軸長、目の状態を定期的に確認します。

治療効果には個人差があります。
十分な効果がみられない場合や、目の状態に問題がある場合は、治療内容を見直すことがあります。

通院間隔は治療内容やお子さまの状態により異なりますが、定期的な検査が必要です。


費用について

近視進行抑制治療は、治療内容により保険診療または自由診療の扱いが異なります。
費用や通院間隔については、診察時にご説明します。


よくある質問

近視進行抑制治療で近視は治りますか?

近視進行抑制治療は、近視を完全に治す治療ではありません。
近視が強くなるスピードをできるだけ抑えることを目的とした治療です。

眼鏡をかけると近視は進みますか?

必要な眼鏡を適切に使用することは大切です。
見えにくい状態を我慢するよりも、適切な度数で見え方を整えたうえで、近視の進行を管理していくことが重要です。

何歳から治療できますか?

治療内容によって対象となる年齢は異なります。
年齢、近視の程度、検査結果、生活状況を確認して判断します。

治療はどのくらい続けますか?

近視は成長期に進行しやすいため、一定期間継続して経過をみる必要があります。
治療期間はお子さまの近視の進み方や年齢によって異なります。

どの治療が一番よいですか?

一番よい治療は、お子さまの状態によって異なります。
点眼、オルソケラトロジー、レッドライト療法、多焦点ソフトコンタクトレンズなど、それぞれ特徴があります。
検査結果をもとに、無理なく続けられる治療を相談して決めていきます。


当院での方針

当院では、お子さまの近視の状態を確認し、保護者の方と相談しながら治療方針を決めています。

近視進行抑制治療は、すぐに大きな変化が見える治療ではありません。
しかし、成長期の近視の進行を丁寧に管理していくことは、将来の目を守るために大切です。

学校健診で近視を指摘された方、眼鏡の度数が進みやすい方、近視進行抑制治療について相談したい方は、お気軽にご相談ください。